災害時でも格安スマホは使える？格安スマホの通信状況とおすすめの対策を解説！

近年、大規模な自然災害が増加しており、災害時の対応や機能について普段から知っておく必要があります。本記事では、格安スマホユーザーが災害時に確認すべきことや役立つ機能、対策方法について解説します。本記事を読めば、格安スマホでも災害時に適切に対応できる知識とスキルを身につけることが可能です。

格安スマホでも、事前の準備と正しい知識があれば、災害時に十分な対応ができます。緊急通報や災害用伝言板サービスなどの機能を活用することで、安全を確保できます。

災害時に備えて格安スマホで確認するべきこと

災害時に備えて、格安スマホでは以下を確認しましょう。

各機能を把握し必要な設定をすることで、緊急時にも適切に対応できます。

音声通話の可否

格安スマホで音声通話が可能かどうかは、選んだプランによって異なります。音声通話ができるプランとできないプランがあるため、契約時に確認しましょう。音声通話可能のプランを選ぶと、通常の電話として使えます。しかし、格安SIMの場合、大手キャリアと比べて通話品質や安定性が劣ることがあります。

次の点も考慮して、自分に合ったプランを選びましょう。

音声通話の可否は、災害時の連絡手段として重要な要素です。自分のニーズに合わせて、慎重に選択することが大切です。

データ通信の状況

データ通信の状況は、災害時に大きく変動する場合があります。通信インフラの被災状況によって、通信速度が低下し、接続が困難になる可能性があるためです。格安スマホの場合、大手キャリアと比べて回復が遅れる可能性がある点に注意が必要です。

災害時には通信規制がかかることもあるため、重要な連絡は早めに済ませておきましょう。混雑時の対策として、次の方法が効果的です。

通信障害の情報をSNSや公式サイトで随時確認することも大切です。バックアップ回線として、ポケットWi-Fiの利用も検討しましょう。災害時のデータ通信は状況によって変化するので、常に最新の情報を入手し、適切な対応を取ることが重要です。

速度制限

格安スマホでは、通信速度に制限がかかることがあります。一定のデータ通信量を超えた場合に発生し、通常時と比べて通信速度が大幅に低下します。具体的な制限速度は各事業者によって異なるので、契約内容をよく確認してください。

災害時の対応も事業者によって違います。以下の点について、事前に確認しておくことが大切です。

災害時は通信環境が不安定になる可能性が高いため、複数の通信手段を考えておくのがおすすめです。災害時に備えて、Wi-Fiスポットの利用や衛星電話の準備なども検討しましょう。
» 格安スマホの速度が遅いと感じる理由

緊急通報への対応

緊急通報は格安スマホでも利用できます。110番(警察)や119番(消防・救急)、118番(海上保安庁)への通報は無料です。

緊急通報の特徴は次のとおりです。

SIMカードが挿入されていれば、圏外でも通報できます。最寄りの基地局に優先的に接続され、位置情報サービスで通報者の位置を特定可能です。一部の格安SIMでは緊急通報に対応していない場合があるので、事前に利用しているサービスの対応状況を確認しておきましょう。
» 格安スマホのデメリット

災害時に役立つ格安スマホの機能・サービス

格安スマホにも、災害時に役立つ機能やサービスが提供されています。主なサービスは次のとおりです。

各機能とサービスを知り活用することで、緊急時に素早く対応できます。ただし、機種やプランによって利用できる機能が異なる場合があるので、事前の確認が重要です。

緊急地震速報

緊急地震速報は、地震発生の可能性を事前に通知するシステムです。気象庁が震度5弱以上の強い揺れを予測した場合に配信されます。格安スマホでも、多くの場合速報を受信できるため、迅速に対応できます。

具体的な特徴は以下のとおりです。

通信事業者によって、サービスの有無や対応機種が異なる点に注意が必要です。端末の設定で受信のオン/オフが可能なので、確認しておきましょう。

Jアラート

Jアラートは、災害時に重要な役割を果たす全国瞬時警報システムです。弾道ミサイル発射や地震、津波などの緊急情報を素早く伝達します。緊急情報はテレビやラジオ、携帯電話などを通じて広く国民に情報を届けられます。市町村の防災行政無線も自動的に起動するので、幅広い範囲での情報共有が可能です。

Jアラートには避難行動の指示も含まれています。受信した際は落ち着いて指示に従いましょう。定期的にテスト配信が行われるので、普段から受信できる状態になっているか確認しておくのがおすすめです。

災害用伝言板サービス

災害用伝言板サービスは、格安SIMやMVNOでも利用できる重要な機能です。大規模な災害が発生した際に、安否情報の登録や確認ができます。災害用伝言板サービスの主な特徴は次のとおりです。

災害時には音声通話がつながりにくくなるので、テキストベースで連絡できる災害用伝言板はとても役立ちます。多くの格安SIMが大手キャリアと同様のサービスを提供しているため、安心して利用できます。災害発生時に慌てないよう、事前に利用方法や接続先URLを確認しておくことが大切です。

災害時の無料Wi-Fiスポット

災害時には無料で利用できるWi-Fiスポットが多数開設されます。Wi-Fiスポットを活用することで、通信手段を確保できる場合があります。無料Wi-Fiスポットが開設される場所は次のとおりです。

無料Wi-Fiスポットは、災害時専用のSSID(例：「00000JAPAN」)で接続できる場合があります。アプリを使って無料Wi-Fiスポットを検索できる機能もあるので、事前にダウンロードしておくと便利です。

防災アプリ

防災アプリは、災害時に命を守るための重要なツールです。多くの機能を備えているので、インストールしておきましょう。防災アプリの主な機能には、次のようなものがあります。

各機能により、災害時に必要な情報をすぐに入手できます。多くの防災アプリは無料でダウンロードできるため、格安スマホユーザーでも気軽に利用可能です。ただし、災害時にはネットワークが不安定になる可能性があるので、オフラインでも使える機能を確認しておきましょう。

格安スマホユーザーの災害対策

格安スマホでの災害対策には、日頃からの準備が重要です。次の対策をしておくことで、災害時により安全に行動できます。

格安SIMの災害対応状況を事前に確認する

災害時に備えて、格安SIMの災害対応状況を事前に確認しておきましょう。確認しておきたい点は次のとおりです。

災害時の対応については、各格安SIM事業者の公式サイトやサポートページで確認できます。事前に調べておくことで、災害時にどのようなサービスが利用できるのかがわかります。

事前に格安SIMの災害対応状況を確認しておくことで、災害時にも慌てずに行動できます。定期的に最新の情報をチェックし、安全確保に役立てましょう。

防災アプリをインストールしておく

防災アプリは、災害時の情報収集や安全確保に役立ちます。信頼性の高い防災アプリを選んで、インストールしましょう。気象庁や自治体が公式に提供しているアプリは、正確な情報を素早く提供してくれるのでおすすめです。次の機能を持つアプリを選びましょう。

アプリをインストールしたら、プッシュ通知設定を有効にします。緊急時に、すぐに情報を受け取れるようにするためです。使い方は事前に確認し、定期的にアプリを更新しましょう。複数の防災アプリを併用することで、より多角的な情報収集が可能になります。

非常用電源の準備と管理をする

災害時に格安スマホを使い続けるためには、非常用電源の準備と管理が欠かせません。モバイルバッテリーを用意し、定期的に充電しておくことが大切です。災害時には電気が使えなくなる可能性があるため、複数の充電方法を確保する必要があります。準備しておきたい非常用電源は次のとおりです。

非常用電源は、定期的なメンテナンスも重要です。充電ケーブルを複数本用意し、緊急時用の充電スポットを事前に確認しておきます。定期的に機器の動作確認を行い、使用期限を管理してください。

安否確認のためにSNSを活用する

SNSは災害時の安否確認に有効です。特にX(旧Twitter)やFacebook、LINEなどが効果的で、上手に使えば自分の状況を素早く広く知らせられます。投稿する際に有効な活用方法は次のとおりです。

SNSは電波が弱い場合でも比較的つながりやすいので、音声通話が困難な状況でも有効です。地域の被害状況や避難所情報の収集にも役立ちます。ただし、デマや誤情報には注意が必要です。公式アカウントの情報を確認するなど、正確な情報を得るよう心がけてください。

通信手段を複数用意しておく

格安スマホだけでなく、他の通信手段も併用することで、より確実に連絡を取り合えます。通信手段を増やす方法は、次のとおりです。

異なる通信事業者のネットワークを利用したり、代替の通信手段を確保したりすることで、複数の連絡手段を確保できます。家族や友人との間で、複数の連絡方法を事前に取り決めるのも大切です。

複数の通信手段を用意し、普段から使い慣れておくことで、災害時でも連絡を取り合える可能性が高まります。

避難所情報と防災ネットワークを確認する

災害時の安全確保を素早く行うために、避難所情報と防災ネットワークの情報を確認しておきます。事前に最寄りの避難所の場所と経路を確認しておくと、スムーズな避難が可能です。把握しておきたい情報は、次のとおりです。

事前に避難所情報を確認すれば、災害時に適切な行動がとれます。地域の防災訓練や避難訓練にも、積極的に参加しましょう。より実践的な知識が得られます。

災害時の格安スマホに関するよくある質問

災害時の格安スマホに関する疑問や不安を解消するため、よくある質問と回答をまとめました。

事前に対策を立て、正しい知識を身に付けることで、災害時にも落ち着いて行動できます。

災害時の格安スマホの充電方法は？

災害時の格安スマホの充電方法として、停電時でも使えるモバイルバッテリーを準備しておくことが効果的です。以下の充電方法もあります。

USBポート付き防災ラジオや、乾電池式の充電器を準備しておくのもおすすめです。避難所に行った場合は、共用の充電設備を利用できる場合もあります。災害時に備えて、複数の充電方法を準備しておくと、状況に合わせて最適な方法を選べます。

災害時に格安スマホの通信が途切れたときの対応は？

災害時に格安スマホの通信が途切れた場合、公衆電話を利用することをおすすめします。公衆電話は災害時に優先的に使えるので、通信手段として有効です。

SNSでは災害時に安否確認ができる災害モードも役立ちます。災害用伝言ダイヤル(171)の利用も効果的です。災害用伝言ダイヤルは、音声で安否情報を録音・再生できるサービスです。他の対策として試したいものは、次のとおりです。

緊急速報メールの受信設定を確認し、バッテリー節約モードを有効にしましょう。地域の避難所や公共施設で提供される通信サービスを確認しておくことも大切です。情報収集のためには、携帯ラジオなどの代替情報源を用意しておくことも欠かせません。災害時には複数の情報源があると安心です。

災害時における格安スマホの電波状況はどう確認する？

災害時における格安スマホの電波状況は、通信事業者の公式サイトやSNSで最新情報を確認できます。公式サイトなどでは、リアルタイムの通信状況や復旧の見込みなどが発信されています。以下のサイトやアプリを確認しましょう。

災害用伝言板サービスの稼働状況をチェックすることも有効です。災害用伝言板サービスが利用可能であれば、ある程度の通信が確保されていると判断できます。周囲の人々と情報を共有することも重要です。近くにいる人の電波状況を聞くことで、通信状況の悪化が地域全体の問題なのかを把握できます。

テレビやラジオなどの他のメディアでも、通信状況に関する情報が提供されることがあるので確認しましょう。緊急速報メールの受信状況も、電波状況を推測する手がかりになります。メールが届いていれば、最低限の通信は確保されていると考えられます。

まとめ

災害時に格安スマホを活用するためのポイントをまとめました。災害対策として有効なものは次のとおりです。

防災アプリのインストールや非常用電源の準備、SNSの活用と複数の通信手段の確保なども有効な対策です。事前に準備をしておくことで、格安スマホを最大限に活用できます。

災害はいつ起こるかわかりません。日頃から備えをしっかりとすることで、格安スマホも災害時に問題なく使えます。災害時に慌てないためにも、今から対策をしておきましょう。
» 格安スマホに乗り換える方法